神様に供えた鏡餅を下げ、
今年1年の健康や幸せを祈る鏡開き。
家族みんなでおいしくいただきます。
供えた鏡餅を下げる日は各地方によって違いがあります。
年神様がいらっしゃる1月7日までを松の内といいます。鏡開きは、松の内が明けた1月11日に行うのが一般的です。
松の内を15日とする地方では、鏡開きを15日または20日に行う場合があります。また、京都では1月4日に行われます。
お正月、神様からは全ての人や物に新しい生命を与えるために現れると伝えられています。つまり一年に一度新たに生まれ変わるということです。その年神様の霊力はお供えした鏡餅に宿っていますので、鏡餅を食べることで新しい生命をいただくことができるというわけです。
お供えした餅には神様の霊が宿っているので、刃物を使わず木づちなどで叩いて割って(鏡を開く)、雑煮や汁粉などで食べましょう。
民俗学者(社会学博士)
1948年広島県生まれ。
早稲田大学第一文学部史学科卒業、同大学院史学専攻博士課程修了。
国立歴史民俗博物館・国立総合研究大学院大学 名誉教授。
おもな著書に『伊勢神宮と出雲大社ー「日本」と「天皇」の誕生』講談社、『民俗学とは何か』、『神社の起源と歴史』、『遠野物語と柳田國男』吉川弘文館、『政治の米・経済の米・文化の米』山川出版社※。(※2025年3月刊行予定)